1. 整形外科医との連携

当室は、クリニック付属の鍼灸治療室です。そして、当室の鍼灸師は、整形外科医である竹谷内院長と共に症例を検討しながら治療に当たっています。そのため、難病や症状が重い方の治療にも十分に対応ができます。
必要に応じて、レントゲン写真やMRI写真をお持ちいただければ、医師が分析して病状把握することもできます。
また、当室の鍼灸師は、整形外科医である院長の指導を受けており、西洋医学的な検査法や判断にも優れております。

〔竹谷内医院の沿革をみる〕

2. 要所を抑えた最適な治療時間

鍼灸

“少にして精、簡にして要”。

 

当室には、一般的な病院での治療で効果が出にくい方や、手術をしても症状が改善しなかった方が数多く来院しています。
症状が重い方への治療は、「鍼灸による刺激の程度の調節」が最も重要です。

治療の刺激が弱すぎれば効果がでにくく、刺激が強すぎれば症状を悪化させてしまいます。
そのため、当室では症状の重い患者様に対しては、症状を根本的に発生させている部位を徹底的に探し出し、最大限に効率的な治療ができるように努めております。
また、治療時間に関しても、長時間の施術は身体への負担がかかりますので、二回目以降の施術時間は約30分(1枠)、症状が全身各所に及ぶ方は約60分(2枠)にさせて頂いております。

治療する箇所は必要最低限、それでいて最大の効果。
必要十分な施術時間で、要所を抑えた治療”を行っております。

〔鍼の効果〕

3. 様々な治療法を最適に組み合わせる“真のオーダーメイド治療”

当室の鍼灸治療は、東洋医学と西洋医学の両方面からお悩みの症状を判断しているため、難病や多種多様な症状にも十分に対応することができます。

 

鍼灸治療の無限の可能性” を追求するべく、様々な鍼灸技法を組み合わせて治療します。

 

〔中川室長がお伝えしたいこと〕

当室の症状の東洋医学的な評価法

東洋医学的な4つの方法(四診)で身体を評価します。

 

1. 望診(視診)

立ち姿勢や座り姿勢のバランス、歩き方、表情の作り方、肌質、舌の静脈の色、体毛の生え方など視覚的な情報から体の中で何が起きているかを評価していきます。

 

2. 聞診
声の出し方や口調から身体を評価します。人類の声帯は、他の生物に類を見ないほど発達しているため、ほんのわずかな身体の変化にも連動して発声法や口調が変わります。

 

3. 問診

過去の病歴や発症の状況を詳しく伺います。東洋医学では、幼少期の生活環境や幼少期に生活していた地域にも着目して体を評価します。

 

4. 切診(触診)

筋肉や皮膚の硬さや冷え、ほてりなどを直接手で触れることで評価します。日本では、目が不自由な鍼師が治療を行ってきた歴史があるので、手で直接触れて体を評価する技術が特に重んじられています。同じ症状でも触れた時の筋肉や皮膚の反応が人によって異なるため、その人にしかない反応点を探していきます。この反応点は、天(神様)が応じる(反応する)穴(ツボ)という意味で、「天応穴(てんのうけつ)」と呼ばれます。天応穴を探し出すには、高度な技術を要しますが、この切診の技術こそが日本の鍼灸治療の基盤を成しています。

 

当室の症状の西洋医学的な評価法

当室では西洋医学的にも症状を評価します。

 

整形外科的検査
触診で症状のある部位の腫れ具合をみたり、皮膚の温度をみたり、皮膚や筋肉の硬さをみたり、押して痛みがある部位を探したりします。また、関節を動かして評価する整形外科的検査などで、症状を引き起こしている筋肉や神経、関節を探り出します。

 

神経学的検査
皮膚の触覚、痛覚、筋力、神経反射などを調べて、神経が障害されているかを評価したり、障害部位を特定します。

 

血圧測定
血圧や心拍数を治療の前後で比較して、治療効果を評価します。体の状態が良くなると、血圧や脈拍数がより正常値に近づきます。

当室の鍼治療

管鍼法

当室のはり治療は、「管鍼法」というストロー状の管を使ってはりを刺入する技法を使います。管鍼法は、杉山和一(1610~1694)という江戸時代中期の鍼師が開発した技法です。この鍼技法は「鍼管」と呼ばれる管ではりを刺入する面を圧迫して皮膚の感覚を麻痺させた状態ではりを素早く刺入するため、痛みがほとんどありません。
現在では、日本や欧米で広く使用されている鍼技法です。

 

トリガーポイント鍼治療

トリガーポイントとは、症状の原因である筋肉の固まりをさします。押すとたいてい痛みがあります。圧迫を続けると症状が緩和します。このポイントをはりを使って刺激するため、指圧よりも痛みがなく効果的に硬さを除去できます。

 

電気鍼治療

刺入したはりに優しい電気の刺激を加える治療法です。「筑波大学式低周波鍼通電療法」とも呼ばれ、筑波大学理療科教員養成施設で研究されています。筋血流の増加、交感神経活動の抑制などの効果があり、しびれや感覚鈍麻、神経性の痛みに有効です。

 

経絡治療(日本式鍼灸治療)

 

ツボや経絡を使った日本独自の治療法です。体質を改善させるための根本治療と、痛みを緩和する対症療法を同時に行う治療法です。具体的には、手足にあるツボを使って身体全体の調子を整え、さらに脳機能も改善させながら、痛みの出ている場所も同時に治療します。

 

いちょう鍼
皮膚表面を撫でる刺激によって、過剰に興奮した神経をなだめます。

 

てい鍼

鍼を刺入せずに、優しい刺激で経絡の流れを正します。

当室の灸治療

当室は「透熱灸」と呼ばれる灸技法を多用します。灸技法の中で最も高い効果があります。灸師が手でモグサを成形するため、火力を細かく調節でき、心地良い暖かさでの治療ができます。

打撲などの外傷や不眠症、逆子の治療など、灸が特に効果を発揮する疾患も多いため、鍼治療と併用して行うこともあります。

 

灸の三つの効果

1. 増血作用 – 血流の回復と同時に、患部に赤血球を集めて血中の酸素濃度を局所的に高め、組織の損傷治癒に効果を発揮します。

2. 止血作用 – 血小板の働きが活性化し流血を止めます。

3. 強心作用 – 白血球が増産せれて、免疫力を高めます。

〔お灸について〕

当室の鍼灸治療のまとめ

 

世界では、その地域の気候的な特色や人種的な特徴に合わせて様々な鍼灸治療があります。

当室では、種々の治療法を組み合わせて使用しているので、多様な症状に対応することができます。

現代での鍼灸治療は、筋骨格系の疾患に使われることが多いと思われがちですが、元来の鍼灸治療は体の臓器を治療する方法です。

紀元前、古代中国の五帝時代に編纂された鍼灸の経典である「黄帝内経」は、最古の内科学の医学書とされています。

そのため本来、内科的な疾患も鍼灸治療の得意な領域です。また、近年では精神疾患に対する鍼灸治療も研究が進んでいます。

 

その憂鬱の原因は?

東洋医学には「気滞」という概念があります。気滞は、文字通り「気が滞った」状態を指します。

この気滞が体に生じると、何となくやる気がないとか、何となく気分が晴れないとか、人前で異常に緊張してしまうとか、生きていく元気が湧いてこないなど、他人には何と伝えればよいのかが分からないような鬱屈とした気分になります。

そしてもちろん、この気滞には鍼灸治療がお勧めです。

何かしらのお悩みがあれば、それは鍼灸治療を試してみる価値があると当室では考えております。まずはお気軽にご相談ください。

当室の鍼灸師