鍼の効果

 

1.血行を改善

体の組織に血液の供給が不足すると痛みが発生します。鍼の刺激は、血管を拡げる化学物質を放出させて、血行を改善し痛みを緩和します。

 

2.末梢神経の痛みの伝達を妨げる

痛みは末梢神経、脊髄、脳へと伝達されていきますが、末梢神経に鍼の刺激が加わると、鍼の刺激が痛みより優先されて脳へ伝わるため、元々の痛みが緩和されます。

 

3.脊髄での痛みの伝達を弱める

前述の通り、痛みの刺激は、末梢神経を伝わり、脊髄を通って脳に伝わって知覚されます。一方で、鍼の刺激も末梢神経を伝わって脊髄を通過します。鍼の刺激が、脊髄にあって痛みの情報伝達の中継をするT細胞を抑制します。すると、脊髄から脳へ伝わる痛みが弱まります。これを「ゲートコントロール」と呼びます。1965年に英国人のパトリック・D・ウォールとカナダ人のロナルド・メルザックが発表した仮説です。

 

4.鎮痛物質の放出

はりの刺激が加わると、脳にモルヒネのような鎮痛作用がある化学物質が放出され、痛みを感じにくくなります。

 

5.脳の働きを高めて痛みの感度を下げる

脳は、末梢神経からの信号を受け取ってもすべて処理するわけではなく、とりわけ重要性と緊急性が高い情報を優先的に処理します。しかし、極度の疲労や心配事などの心理的なストレスにより、脳の情報を処理する能力が低下すると、痛みへの感度が過剰に高まったり、通常は痛みとして感じないものを痛いと感じたりします。鍼の刺激は低下した脳の働きを高めて、不必要な痛みへの感度を下げ、痛みを緩和します。

鍼は痛い?